Sidify Amazon Music Converter とは?違法?
使い方、評判

Sidify Amazon Music Converter は Amazon Music を HD 及び Ultra HD 音質で MP3、WAV、AAC などの音声形式に変換するプロの変換ソフトです。では、Sidify Amazon Music Converter を利用する理由は何?それを使うのは違法ではないですか?また、Sidify Amazon Music 変換を使うことで、曲は本当に HD/Ultra HD 音質で保存されますか?評判は一体どうでしょうか?これから、実際に Sidify Amazon Music Converter を利用した経験から、上記の質問について一つ一つご回答します。

使う理由

普段、よく音楽を聴いていて、特に音質にこだわっているので、Amazon Music Unlimited のストリーミングサービスを利用しています。周知のように、音質が高れば高いほど、音声ファイルに載せる情報もより豊富で、声の細部まで聴けるよになれるわけです。その代わりに音声ファイルのサイズもかなり大きくて、ギガ量があっという間に減ってしまいます。ですので家を出かける前に、Wi-Fi 環境で事前に聴く曲をオフライン一時保存するのが普通です。

但し、最高音質で Amazon Music のプレイリストから何千曲をスマホに一時保存するには、さすがに容量がかかってしまいます。iPhone を使っているので、SD カードを追加して容量を拡大することも無理で、利用可能な容量が小さすぎるとスマホの調子も悪くなり、困っていました。iPod も使っているので、Amazon Music HD の曲でも、何とか iPod で再生できないかと思ったら、Sidify Amazon Music の変換ソフトを使い始めました。

個人範囲での利用OK?

最初は、Amazon Music を変換して iPod で聴くのは違法ではないかと心配しました。ネットでいろいろ調べたところ、

「著作権の目的となつている著作物(以下この款において単に「著作物」という。)は、個人的にまたは家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下「私的使用」という。)を目的とするときは、次に掲げる場合を除き、その使用する者が複製することができる。」ーー著作権法第30条より

どうやら個人用の範囲で、Amazon Music を変換して利用することは違法には触れていないようです。そこら辺は曖昧ですが、ただ一つのことは注意しなければなりません。それが商用利用は絶対違法だということです。本記事も個人的な楽しむ範囲を超えていない以上作成したものです。

結論というと、音楽を iPod に入れるなどの私的使用目的で、Sidify Amazon Music 変換ソフトを使うことは認められます。さて、効果はどうでしょう?

Sidify Amazon Music Converter は HD/Ultra HD で変換可能?

市販の Amazon Music 変換ソフトは、ほとんど Amazon Music HD の音質に対応していません。Sidify の公式サイトでは、「Amazon Music Prime、Amazon Music Unlimited 両方対応、HDの音質で変換可能」という点から宣伝されています。実際はどうでしょう?Ultra HD の曲を使って、変換前後の音質を比べてみましょう。

まず、Sidify Amazon Music 変換の Windows 版か Mac 版をインストールします。全ての製品は無料ダウンロード、無料体験(登録不要、各曲の前3分だけ変換できる制限あり)可能です。Sidify の公式ダウンロードセンターからダウンロードするか、下記のダウンロードボタンをクリックしてもダウンロードできます。Amazon Music アプリも必要です。

  
Sidify ダウンロードセンター
Sidify Amazon Music変換をインストール

Sidify Amazon Music Converter を起動して、Amazon Music アプリも自動的に実行されます。URL を貼り付けるかドラッグドロップして曲、プレイリスト、アルバムを追加します。

Amazon Musicから曲のurlを貼り付けて追加
Amazon Musicから曲をドラッグドロップして追加

今回は音質の対比をしたいので、試しに Ultra HD の一曲を変換してみます。Amazon Music での音質は「24bit/96kHz」となります。音声形式は FLAC です。Sidify でも同じ設定にします。

Amazon Music 曲の音質

ちなみに、Sidify Amazon Music 変換の設定では、サンプリングレートが最大192kHz までですが、原曲が96kHz だけですので、192kHz に設定しても、実際最大96kHz しかないです。無理に拡大しても無意味ですので、設定で原曲と同じように96kHz、FLAC に設定します。安定のために、変換モードは Amazon レコードにします。他の出力場所、タグ情報などの設定は場合によって調整できます。

Sidify Amazon Music 設定
Sidify Amazon Music で変換を開始

設定完了後、変換をクリックして、変換を開始します。五倍速の変換スピードですので、3分51秒の曲は数十秒間でダウンロード完成しました。さて、音質をチェックしましょう。

変換後曲の音質

変換後、曲のプロパティをチェックして、音声ファイルのサイズが58.9MB、ビットレートが2138kbps になります。原曲の音質は「24bit/96kHz」で、24bit*96kHz=2304kbps。

比べてみるとわかると思いますが、Sidify Amazon Music Converter があくまでも録音仕組みですので、Ultra HD の元の音質のままはさすがにできないけど、できるだけ原音に近い音質を保存できます。そのぐらいの差は、日常生活で iPod で聴く場合、許容範囲内だと思います。何より、ギガ量、スマホの容量から解放してくれました!

Sidify 公式サイト:https://www.sidify.jp/

Sidify Amaozn Music Converter の優れたところ

  • 5倍速の変換速度、はやい!
  • Amazon Music の HD/Ultra HD も原音に近い高音質で変換可能。
  • 出力形式が多様で、場合によってMP3/WAV/FLAC/AAC/AIFF/ALACから自由に選択できる。
  • プレイリスト、アルバム一括追加でき、アートワーク、アーティストなどの ID3 タッグ情報もそのまま保持できる。
  • 一カ月に一度ぐらいの頻度で、定期的なアップデートをして機能を向上、バグを修正する。

Sidify Amaozn Music Converter の不足だと思うところ

  • 録音仕組みなので、変換後、音量は元の曲より少し小さい。
  • PC環境、ネット環境などの原因で、変換過程中、エラーが発生する可能性がある。リトライして解決できる場合が多いです。公式サイトでの「よくある質問」では基本的な解決策もあります。なかなか解決できない場合、Sidify のサポートチームに連絡して、遅くなっても48時間以内に対応してくれます。(但し週末は定休日らしい)
  • 音質は原音に近いですが、さすがに原音のままではない。

Sidify Amaozn Music Converter の料金プラン

Sidify の公式サイトで、全ての製品は無料ダウンロード、無料体験(登録不要、各曲の前3分だけ変換できる制限あり)できます。月間プラン、年間プラン、永久プランを購入することで、無料体験の制限を解除して全曲ダウンロードできます。無料体験して、動作を確認した上、購入するかどうかを検討した方がいいです。料金について、為替相場の変化により調整しているようで、高くなる傾向があります。今は1980円(税抜き)でかなり安いですが、それでも昔購入したごろより高くなってきました。早々購入した方がお得だと思います。具体的な料金プランは、購入ページに移動して確認してください。

Windows 版の購入ページ:https://www.sidify.jp/amazon-converter-windows/buynow.html
Mac 版の購入ページ:https://www.sidify.jp/amazon-converter-mac/buynow.html

結論

私的使用目的で Amazon Music を USB メモリ、 MP3 プレイヤーに入れたい、CD を作成したい方には、Sidify Amazon Music Converter が役に立つと思います。無料体験もあり、登録不要で Amazon Music の全曲の前三分間を変換できます。ニーズもそれぞれなので、自ら試した方がお勧めします。


成田 けいご

2022/06/14